令和5年9月7日に開催された第5回知多市議会定例会では、様々な議題が討論された。
特に注目を集めたのは、ライフスタイルが変化する中で求められる、高校生世代の通院医療費無償化に関する質問である。
「高校生世代の通院医療費無償化について、現在の進捗状況はどうか」との問いに、健康文化部長は「東海市では通院医療費の全額を助成している」と述べつつも、本市では義務教育終了までの無償化を実施している現状を説明した。
また、企業版ふるさと納税の導入に関する質問では、企画部長が「本市では4件の寄附を受けており、地域再生計画に則ったプロジェクトを推進している」と明言。寄附いただいた企業からの支持を強調した。
続いて、グラウンド跡地の売却に関する質問では、総務部長が「旧寺本台グラウンドと梅が丘グラウンドの利用は減っており、売却の準備を進めている」と答え、売却の進捗状況を報告した。この背景には、財政改善プランに基づく歳入確保の方針があることが示された。ただし、グラウンド利用者からは改廃に対する反応もあった。
最後に、数名の議員からは教育用のICT機器の導入状況に関する質問もあり、教育部長は「タブレット端末の導入が進んでおり、今後も教育の質向上に向けた取り組みを行う」と前向きな姿勢を示した。