令和6年6月14日、知多市議会第3回定例会が開会した。
この会議では、会期が14日から28日までの15日間に決定された。議長の伊藤清一郎氏の進行のもと、議員17名が集まり、会議は成立した。まず、日程第1の会議録署名議員の指名が行われ、中山貴弘議員と冨田一太郎議員が選任された。
続いて、重要な議案として令和6年度知多市一般会計補正予算(第1号)が上程された。市長の宮島壽男氏は、この補正予算は歳入歳出とそれぞれ9億4,496万3,000円を増額し、総額を325億3,496万3,000円とする旨を説明した。特に、物価高騰対応の臨時交付金として73,085,200円の増額が見込まれており、これは多様な市民支援事業に充当される。
また、今回の補正予算においては、学校施設環境改善交付金が利用される事業も含まれており、具体的には小学校の設備改修や空調設備の設置が挙げられた。福祉や健康に関連する支援も大きな括りで含まれており、健康文化部長の杉江大典氏も言及している。
その後、日程第5では、人権擁護委員の候補者の推薦が議題となった。市長は野田有美子氏の再推薦を提案し、経歴などの説明を総務部長の永井智仁氏を通じて行った。野田氏は、知多市における人権施策に貢献しているとの評価があり、議会からも賛同の声が寄せられた。
さらに、令和5年度の繰越明許費や事故繰越しの報告が行われ、これらの財務状況の透明性と次年度への繰越し方針が示された。この中には、国からの補助金により、教育や福祉に関する事業の執行が滞り無く行われることが報告されており、市民の理解を求める重要な要素となっている。
本議会の一連の議論は、予算の適正執行、市民福祉の向上、人権の保護を目的としており、知多市の今後の施策運営に対する市民の期待を高める内容で構成されている。来る6月17日の再開に向け、各議案には引き続きの慎重審議が期待されている。