令和2年9月3日に開催された知多市議会の定例会で、議員たちは新型コロナウイルスの影響に関連する様々な課題について意見を交わした。市民の生活に密接に関わる新しい生活様式の定着に向けた施策が重点的に議論された。
特に大村 聡議員は、新しい生活様式を推進するための具体策として、教育分野におけるICT環境の整備や文化芸術施設の利用促進、さらに地域公共交通の在り方を提起した。教育分野では、GIGAスクール構想に基づく環境整備が進められ、小中学校でのデジタル化が進展していることが報告された。
また、文化芸術施設については、利用者の安全を確保するためのオンライン予約システムの導入や、施設利用者の情報登録を簡便にする取り組みが紹介された。これに対し、教育部長の加藤 由裕氏は、学びの環境整備について具体的な決定がなされていることを強調した。
その後、地域公共交通の重要性が議論された。大村議員は新型コロナウイルスの影響で公共交通の利用者が減少し、高齢者など交通に依存する方々への配慮が必要であると指摘した。地域公共交通の利用促進と安全確保との両立が求められている。市民生活部長の細川 賢弘氏は、感染予防対策を徹底し、地域交通の役割を維持する方針を示した。
さらに、観光イベントの開催についても意見が寄せられた。環境経済部長の安永 明久氏は、新しい生活様式に基づく観光プロモーション戦略の重要性を語り、来場者が安心して参加できる施策を整備する方針を示した。