令和3年6月30日、知多市議会ここに定例会が開催され、様々な議案が審議されました。
今回の議事では特に、知多市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正、認知症施策推進に関する条例改正が注目を集めた。
まず、知多市職員の特殊勤務手当に関する条例第29号改正について、総務委員長の伊藤清一郎氏は、特に新型コロナウイルス感染症に関する定義を見直すべき理由を説明しました。「新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める政令が廃止されたため、適用を令和3年2月13日から遡る」と強調しました。
次に、自転車利用促進のための条例第30号改正も可決されました。こちらでは、子どもや高齢者が購入するヘルメットに対し、補助金が支給されることが提案されています。自転車乗車用ヘルメットの購入を促進することで、交通事故からの被害の軽減を目指している。
また、認知症施策の推進条例については、福祉文教委員長の林正則氏が「最新の医学的知見を反映させる必要がある」と述べ、定義の見直しを実施する理由を説明しました。この改正により、認知症の定義が新たに設定され、より効果的な支援策を整備する意向が示されました。
特に議論を集めたのは、加齢性難聴者の補聴器購入に関する請願でした。紹介議員の中平猛氏は「加齢性難聴の進行を遅らせるため、補聴器の利用が不可欠」と強調し、補助制度の必要性を訴えました。しかし、委員会での採決は賛成者がなく、不採択となりました。反対派の意見では、財政状況を考慮し、新たな独自制度の設立が難しいとされました。
市長の宮島壽男氏は施策について「今後も様々な対策を模索し、地域の福祉向上に努める」と述べ、新型コロナウイルスに関連するワクチン接種も早急に進める方針を示しました。