知多市で開催された令和3年第1回定例会では、創政会の勝崎泰生議員が新型コロナウイルス感染症や市政の課題について代表質問を行った。医療従事者へのワクチン接種が始まったことに触れ、宮島壽男市長の迅速な対応を高く評価した。
勝崎議員は、コロナ禍での財政状況についても言及し、内閣府が発表した2020年のGDPが4.8%減少したことを引き合いに出した。市税収入が大幅に減少する中、知多市緊急財政改善プランの策定が求められる状況にあることを強調した。
具体的な質問としてまず、財政運営について触れ、歳入が減少しているとの指摘があった。市長は、令和2年度の財政状況を説明し、税収の減少が見込まれる中で、予算の見直しが必要との認識を示した。財政調整基金を利用した対応も検討しているとのこと。但し、市税収入は今後も厳しさが続くと見込んでいる。
次に、宮島市長は、朝倉駅周辺整備事業についてその延期を発表した。この決断は、市の状態を考慮したものであり、財政体質の改善に向けての取り組みは継続しているとした。
また、新型コロナウイルス感染症対策として、早期のワクチン接種が進む中で、感染症対策の専門チームを設置したことも挙げられた。市民に速やかにワクチン接種を行うための準備が進められ、地域医師団との連携も強化されている。これにより、準備が整い次第、接種を開始するとのこと。
勝崎議員は、宮島市長が今後の市政をしっかりと行っていくことへの期待感も表明した。市長は、コロナの影響が続くが、都市の魅力を高め、住みよい環境を創造することを改めて誓い、施政方針に基づいた施策を進めていくと述べた。
今回の定例会では、勝崎議員の質問を通じて、多くの市民が抱える課題に対する行政の姿勢が見受けられた。これに伴い、今後の施策が実行され、地域経済や生活支援の一環としてどのように進展していくかが注目される。