令和5年12月11日に開催された知多市議会定例会では、18名の議員が出席し、一般質問が行われた。
髙橋直之議員はまず、11月に開催された第2回ちた梅子マラソンを振り返り、知多市が「緑園都市」を掲げる中で、佐布里池周辺の自然環境や公園の重要性を強調した。74の都市公園、42のその他公園が市内に存在し、子どもから高齢者まで様々な世代が利用可能な場となっていると述べ、公園の整備計画についても言及した。
髙橋議員は知多市緑の基本計画の進捗状況について質問し、その具体的施策や目指す姿について、都市整備部長の鈴木宏式氏が次のように回答した。知多市では、緑の将来像を水と緑の交流拠点とし、豊かな自然環境を保全することを目指している。特に、佐布里池周辺の環境を活かした整備計画が進行中であり、公園の改修やイベント開催によって、多くの世代に利用される場を提供する考えであるという。
さらに、髙橋議員は市民ニーズを把握する必要性を強調し、新しい公園整備にあたっては近隣住民の意見を取り入れることが重要であると述べた。都市整備部長は、これを受け、近年の新公園整備において市民からの意見を反映させるため、アンケートやワークショップを行っていると説明。今後も市民の声を反映した公園整備を進める意向を示した。
次に、石濵隼人議員が新庁舎整備事業について質問した。市長の宮島壽男氏は、庁舎移転の計画を進めていることを説明し、市民ワークショップでの意見を反映させるため、パブリックコメントを実施することを発表した。市民の声を取り入れることで「市民にひらかれた庁舎」を目指す方針を示した。
最後に川脇裕之議員は、小中学校での水泳授業及びプール施設について質問した。市は水泳授業の委託を健康増進施設で実施することを発表。水泳授業を受ける児童への影響や、公衆衛生上の懸念について明確な答えはなく、質問に対しては市教委がヒアリングを行った結果を基に、教員からもおおむね賛成の意見を得たと回答した。
この日の会議は、今後の知多市の公園整備や教育施策について、議員の質問を通じて市民のニーズに耳を傾ける重要な場となった。