令和5年5月29日、知多市議会臨時会が開催されました。
本会議では、令和5年度知多市一般会計補正予算(第2号)についての議案が審議され、全会一致で可決されました。この補正予算は、総額310億8,400万円となり、約7億9,200万円の増額が含まれています。
市長の宮島壽男氏は、補正予算の提案理由として「市民生活を下支えするために必要な措置」と述べました。具体的には、マイナポイント事業に関連した国庫支出金として408万2,000円、基金からの繰入金として3億8,695万2,000円が計上されています。
また、福祉子ども部長の花井佳世氏は、低所得世帯への生活支援給付金について「電力、ガス、食品の価格高騰を背景に、住民税非課税世帯に対して1世帯当たり3万円を支給する」と述べ、約2億2,500万円の予算が新規計上されました。これは6,000世帯分に相当します。
そのほか、環境経済部長の林和宏氏は、環境衛生費の増額について説明し、「省エネ家電の普及促進を図る」との方針を示しました。
さらに、市長専決処分事項に関する報告も行われ、税制改正に基づく市税条例などの改正が承認されました。特に、個人市民税に関する森林環境税の導入が説明され、地球温暖化対策に資する重要な施策として位置づけられました。
会議の終盤、市長が議員や出席者に向けて感謝の意を表し、「今後も市政運営に対して板挟みにならないよう大所高所からの御指導を賜りたい」と語りました。会期は本日限りとなり、議事はすべて終了。これにて臨時会は閉会いたしました。