令和3年9月の定例会において、知多市の議員たちは、熱中症対策やワクチン接種の現況について言及した。
まず、熱中症についての発言が行われた。近年、小中学校における熱中症の発生状況が報告された。教育部長の加藤由裕氏は、熱中症が発生した事例として、平成30年度に中学校で5件、令和元年度に4件、令和2年度には2件確認されていると述べた。さらに、令和3年度の現状については、現在のところ熱中症の報告はないとのことである。
熱中症を予防するために、本市では国と県のガイドラインに従い、暑さ指数を測定し、適切な水分補給を勧めている。マスクの着用についても、体育の授業などで十分な距離を保てない場合には外す対応をしている。これにより、子どもたちの健康を守る工夫がなされている。
次に、ワクチン接種の現況に関する説明もあった。健康文化部長・森下剛氏によれば、8月20日に全市民に接種券が発送され、12歳から29歳の接種状況についても段階的に進められている。特に、65歳以上の高齢者への接種は早期に完了した。
また、今後のワクチン接種についての見通しとして11月までに希望者に接種を完了することを目指しているという。市は若い世代へのワクチン接種を推進するため、積極的な情報発信を行う重要性を強調した。
次に、地域担当職員の活動状況が報告された。企画部長の細川賢弘氏は、地域担当職員が各コミュニティにおいて相談や要望を受け付けている現状について説明した。コミュニティ活動の状況はコロナ禍によって厳しい状況が続いているが、活動の見直しや新たな形での支援が模索されているとのことである。
さらに、企業誘致に関する情報も提供された。市内の企業誘致活動は健全に進んでおり、影響は少ないとのことであった。知多大興寺(2期)地区の用地造成事業についても進行中であり、企業の進出に結びつくことが期待されている。
最後に、寺本台グラウンド及び梅が丘グラウンドについての売却計画が説明された。この売却は市の厳しい財政状況を踏まえたもので、現在関係団体への説明が進められている。地域住民の意見も考慮しながら進む必要があるとの認識が示された。