令和5年3月24日、知多市議会は第1回定例会を開催し、各議案の審議が行われた。重要な議題では、知多市印鑑条例及び住民基本台帳カードの改正が含まれ、市民への周知が約束された。総務委員長の伊藤清一郎氏は、改正後にコンビニ等で証明書の取得が可能になることを説明し、「市民に向けた広報手段は充実させる必要がある」と強調した。
また、知多市消防関係事務手数料条例の改正についても議論が交わされた。この改正では、災害証明書の発行手数料を無料にする方針が示され、伊藤清一郎氏は「人道的観点から決定した」と述べた。その結果、昨年度の証明書発行件数に基づく影響額も報告され、計2000円程度の軽減が期待される。
さらに、児童発達支援センターの設置及び管理に関する条例改正も可決され、福祉文教委員長の林正則氏は「大変貴重な施策だ。多くの家庭で利用されることを期待する」と語った。今後も市として、必要な療育支援をしっかりと行っていく方針を示した。
同時に、令和5年度の一般会計予算も審議され、賛成意見が相次いだ。その中で、古俣泰浩氏は「新庁舎整備や高齢者福祉への配分が行われており、期待する」と評価した。しかし一方で、久野たき氏は反対討論に立ち、債務負担行為に懸念を表明し、「市民生活の厳しさを考慮せずに予算計上はできない」と訴えた。