令和5年3月13日、知多市議会第1回定例会が開催された。
全議員17名が出席した本会議では、各議案が次々と審議される中、特に注目されたのは国民健康保険条例の一部改正だった。この改正では、出産育児一時金の財源が国民健康保険税や一般会計に依存している点が強調された。
久野たき議員は「出産育児一時金の財源はどうなっていますか」と質問し、健康文化部長の杉江大典氏は、「3分の1が国民健康保険税、3分の2が一般会計からの繰出金」と説明した。これに伴い、令和5年度には1件当たり5,000円の国庫補助が交付されることも確認された。
続いて、市道路線の変更に関する議案も審議され、全員一致で可決された。この議案では、新たな道路の整備が進むことが期待されており、地域の交通事情の改善が見込まれる。
さらに、令和5年度の一般会計予算案についても質疑が行われた。久野たき議員は「高齢者福祉事業に関する補助内容について詳細に伺いたい」と発言。福祉子ども部長の花井佳世氏は、高齢者への補聴器購入費助成などを通じて、生活の質の向上を図る方針を示した。
また、議案の一括議題化が行われ、総務部や福祉文教委員会など、議案は各常任委員会へ付託された。議長の勝崎泰生氏は「本議会での議事は全て終了した」と宣言し、議会が散会したのは午前10時10分だった。
今回の定例会では、慎重な議論が行われ、特に消防事務手数料や予算案に関する審議が注目された。市民生活にかかる影響が大きい内容であるため、議会の姿勢には引き続き期待が寄せられている。