令和5年9月27日、知多市議会では第5回定例会が開催され、全18名の議員が出席した。議題には多岐にわたる条例改正案や予算案が含まれ、各委員長が慎重に審査した結果、多くの案が可決された。
主要な議案は知多市の複数の条例の改正についてであった。総務委員会の報告により、特に注目されたのは遅れた敬意を表すための改正である。知多市表彰条例の一部改正について、総務委員長の石濵隼人氏が発言し、「市長の在職年数を4年から8年に改めるのは、同等の表彰規定のある他市の状況を踏まえたもの」と説明した。
その後も、他の条例案に関する報告が続き、特に使用料及び手数料条例の一部改正は、市民への影響を考慮した難しい議論を招いた。議員の久野たき氏は、この議案に反対の立場を取り「市民負担の増加になるため、生活困難な状況にある住民を思いやる必要がある」と述べた。
賛成の議員である鈴木宏式氏は、「受益者負担の適正化に向けた必要な措置なので、賛成する」と述べ、可決の支持を求めた。結果、この条例改正は可決された。
他にも、知多市消防団条例や火災予防条例の改正、知多市民体育館の設置及び管理に関する条例の一部改正案が同様に可決された。これらの議案は、市民生活の安全や健康に関わるもので、関係議員の意見が交わされた。
また、教育委員会委員の新任には久野美奈子氏が就任する運びとなり、知多市自治功労者の表彰についても承認が得られ、具体的な功績が高く評価された。
結びとして、市長の宮島壽男氏は、議会の審議に対して感謝の意を表しつつ、今後の市政運営について「市民の安全で安心な暮らしの実現に向けさらなる努力を続ける」と強調した。市議会全体としては、市民の声とニーズを反映した議会運営を今後も求めていく姿勢を見せた。