令和2年第1回知多市議会定例会が開催された。この定例会では新型コロナウイルス対策として、感染拡大防止のための対策が議題となった。
市長の宮島壽男氏は感染拡大を防ぐために特別な行動を求めていると述べた。25日に設置された対策本部会議では行事の中止や延期の判断基準が定められ、市民に最新情報を提供することが重要だとも強調した。
また、市制施行50周年を迎え、根付いた文化や伝統を基に未来の発展を目指す方針が示された。平成45年から続く市民活動や豊かな自然環境の保全が強調された。
市はまた、令和2年度の当初予算案についても提案し、歳入は市民税が微減、固定資産税は増加する見込みである。合計で280億9,300万円の一般会計予算を計上した。
防災対策や市民生活の向上が続けて取り組まれる。防災カメラ設置や地域交通手段の政策も打ち出されており、高齢者の交通事故予防が狙われている。地域包括ケアシステムの構築を進めることで支援が広がることを期待されている。
施策としては、手話言語条例や認知症施策推進条例の制定が進んでおり、これらが地域共生社会の実現を目指している。特別支援策や福祉関係の支出が増加する中で、財政の安定が求められている。
教育分野では、ICT環境の整備やスクールソーシャルワーカーの新設が提案され、子どもたちの教育環境の向上が期待されている。さらに、消防や水道事業の関連法令の改正も進められる。
地元資源を活かした観光振興策も整備され、知多市の潜在能力を引き出す施策が続く。市制施行50周年を祝い、多彩な記念事業が進行予定である。