令和3年第1回知多市議会定例会が知多市議会議場で開催され、議員18名が出席し、会議は成立した。議長の竹内慎治氏が、議事日程に基づいて会議を進行し、初めに会議録署名議員の指名が行われた。指名されたのは、伊藤正明議員と渡邉眞弓議員である。
続いて、会期は2月25日から3月25日までの29日間と決定された。諸般の報告では、監査委員からの定期監査結果と令和2年11月及び12月の出納検査結果が報告された。
施政方針について、宮島壽男市長が登壇し、コロナ禍での施策と新年度の施政方針を説明した。市長は、スローガンに「未来につなぐ明るく元気なまちへ!」を掲げ、様々な施策を推進していることを強調した。特に、新型コロナウイルス感染症対策として、市民の命を守るために創意工夫を凝らした様々な施策を実施している。
市長はまた、経済的な影響による市税減少や社会保障経費の増加を踏まえ、厳しい財政状況を訴えた。知多市では、2023年度の予算案として一般会計284億400万円、特別会計91億8,520万円、企業会計58億1,090万円、総額434億10万円の予算を提出し、議員の理解を求めるとともに「知多市緊急財政改善プラン」を策定し、歳入確保と歳出削減に取り組んでいく方針を示した。
新人事制度として、職員給与の特例条例の制定や服務規程の見直しが提案された。特に職員及び特別職の給与減額が議題に上がり、財政健全化に向けた取り組みが求められている。市長は、前進する意欲を持ちながら「確かな歩み」で厳しい状況を乗り越える決意を表明した。
市長の施政方針は、市民生活の向上に向け、持続可能で安心できる社会を築くための礎となる。議会では40件以上の議案が次々と討議される予定であり、今後の進展に注目が集まる。