令和5年3月に開催された第1回知多市議会定例会では、重要な議題が討議され、特に朝倉駅周辺整備事業や財政運営についての発言が多く見られた。
議長の勝崎 泰生氏は、17名の議員が出席し会議の成立を確認した後、議事日程に沿って進行を開始した。この定例会では、創政会を代表して登壇した伊藤 清一郎議員が、"新型コロナウイルス感染症の影響と対策、その後の地域回復”をテーマに質問を行った。
伊藤議員は、ワクチン接種の進捗に関して医療従事者への感謝を述べ、新舞子ビーチフェスティバルなど、多くの行事が再開されたことを喜ばしく思うとコメントした。また、国がコロナの感染法上の位置付けを5類に見直すことになったことにも言及し、社会活動の再開を後押しする思いを強調した。地域活動の復活に向けた支援策を求めたことも注目を集めた。
さらに、財政運営に関する議論では、宮島 壽男市長が今年度の市税収入は改善が見込まれているものの、原油価格と物価の高騰の影響を懸念し、今後の予算編成に慎重に取り組む意向を示した。市長は、緊急財政改善プランの進捗と共に市民の生活を守るための施策に取り組んでいく必要性を強調している。
また、犯罪予防に関する取組も話題となり、伊藤議員は、特殊詐欺や強盗の増加に対し、市民を“安全に暮らせる社会”にするため、市がどのような施策を講じていくのかを問うた。市長はそれに対し、防犯カメラの設置補助や、注意喚起などの取り組みを続ける旨を述べた。
新型コロナウイルスワクチン接種についても、伊藤議員がその重要性を踏まえた質問を投げかけ、市民への接種機会の確保が求められた。市側は、ワクチン接種に向けた体制を維持し続けると答えた。
地域カルテの活用についても触れられ、地域コミュニティの支援と活性化が重要であるとの考え方が示された。また、災害に備えるための個別避難計画の作成の重要性も訴えられた。
この会議は、地域住民の安全性と生活の質向上に向けた重要な課題についての議論を行う場となり、多様な意見が交わされたことからも、知多市の今後に期待が持てる内容であった。議会後も、活発な議論と取組が続くことが望まれます。