令和2年9月7日、知多市議会の第4回定例会が開催された。
この会議では、主に知多市の新たな条例の制定や補正予算、決算認定が議題に挙げられた。
議長の竹内慎治氏は会議の開会を宣言し、出席議員18名が定足数に達していることを確認の上、議事を進行した。
まず、議案第41号と第42号の条例制定について、一括で議題とし、「知多市長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例の制定」と「知多市空家等の適正管理に関する条例の制定」が討議された。市長の宮島壽男氏は、条例の必要性を強調し、特に空家問題への対策を表明した。その後、議案に対する質疑は行われず、一括して常任委員会に付託された。
さらに、議案第43号から第52号までの10件が一括議題とされ、特に令和2年度一般会計補正予算が注目された。補正予算に対する質疑では、川脇裕之議員が観光振興に関する事業費の内訳や、朝倉駅前ロータリー整備事業の詳細を質問。都市整備部長の鈴木宏式氏は、交付金減額による地方債補正の必要性を説明した。
また、令和元年度の決算についても認定議案として審議された。市長は、一般会計の歳入総額286億9,939万7,387円、歳出総額274億7,616万1,201円との説明を行い、前年に比べて実質収支が12億2,323万6,186円の黒字であったことを報告した。さらに、財政調整基金の見直しなど今後の課題についても提言した。この決算認定に際して、代表監査委員の渥美秀登氏は、「全体的に適正な運営が行われている」との報告を行った。
最後に、選挙管理委員会委員および補充員の選挙について審議され、議長が新たに選出する意向を示した。全体を通じて、今会議での議論は市民生活に密接に関連した内容が多かったことが印象的で、知多市の行政の透明性が高まることが期待される。
今後、議案や決算に関するさらなる議論が続く見通しである。次回の会議は9月25日に予定されている。