令和5年第5回知多市議会定例会が、9月5日に開会された。
議会では、まず会議録署名議員の指名が行われ、髙橋直之議員と泉清秀議員の2名が選出された。
次に、会期が9月5日から27日までの23日間と決定された。
特に目を引く議題としては、知多市消防団条例の改正がある。消防団の入団可能年齢を20歳から18歳に引き下げることにより、地域の若い人材をより多く取り込む方針が示された。消防長の福田正氏は、「若い人材の加入を促すことで地域の防災力を強化する」と述べた。
また、知多市表彰条例の一部改正では、自治功労者の表彰基準について市長の在職年数を4年から8年に変更することが提案された。企画部長の細川賢弘氏は、「市長の功績を評価するための重要な改正」とその意義を強調した。
使用料及び手数料条例の改正も議題に上がり、身分証明書交付手数料など12項目の手数料が改定される見通しが示された。総務部長の森下剛氏は、「市民サービス向上のため、見直しを行った」と説明した。
令和5年度の補正予算案についても審議された。一般会計補正予算は1億9,942万6,000円の増額が予定されている。この中には、公共施設の維持管理や新型コロナウイルス対策資金が含まれている。市長の宮島壽男氏は、「市民の安全と健康を第一に考えた予算配分である」と述べた。
新たな条項として、知多市営プールの廃止に関する条例も提案された。この決定は財政改善プランに基づく措置である。再度市民への影響を考慮した対応が求められる。教育長の永井清司氏は「市民サービス向上の観点からも、必要な再評価を行う必要がある」とコメントした。
さらに報告として、令和4年度の健全化判断比率及び資金不足比率が報告された。実質赤字比率がマイナス8.51%となっており、財政は比較的健全との評価が示されている。今後も健全な財政運営が求められる。
この議会では、各種議案が一括議題とされ、審議が進められている。知多市当局は、今後も市民サービスの向上に取り組む姿勢を示しており、さらなる議論が期待される。