令和3年12月8日、知多市議会の第8回定例会が開催された。議会では、15日間の会期にわたる多数の議案が審議される。
初めに、会議録署名議員の指名が行われ、1番の山本金弥議員と15番の冨田一太郎議員が選ばれた。次いで、今定例会の会期が12月8日から22日までと決定された。
続いて、住民の生活環境の保全を目的とした「知多市土砂等の埋立て等の規制に関する条例」の制定が提案された。市長の宮島壽男氏は、環境経済部長の勝崎哲治氏から、条例の詳細な内容が説明された。条例は、埋立てに関与する各関係者の責務を明らかにし、環境保護を促進することを目指すものだ。
また、議案第53号から62号にかけての一括審議では、知多市事務分掌条例、一部の税条例の改正、福祉活動センター設置に関する条例改正などが提案された。市長は、社福協が行う業務の見直し、市民ニーズへの対応を促進するための組織改編を図る必要性を強調した。
特に国民健康保険税条例では、税率の引き上げが提案され、さらには子ども医療費支給条例の改正により、高校生世代の入院費用も支給対象となることが示され、多くの関心が寄せられた。
また、補正予算案が発表され、一般会計補正が8,933万円の増額を伴い、総額310億2,120万2,000円となる見込みが報告された。国民健康保険事業特別会計補正は4億7,623万6,000円増額され、事業運営の健全化が図られる。最後に、西知多総合病院に新たなあいあいバス路線の設置を求める請願が提出され、これに関する質疑が行われた。
議会は、バス路線の設置が地域住民の生活向上に寄与するとの認識を持ち、今後の審議に注目される状況だ。議会は12月9日から次回の会議を再開する予定である。