令和3年6月21日に開催された知多市議会定例会では、任期満了となる議会議員の選挙が行われた。
今回の議会では、知多市職員の特殊勤務手当に関する条例の改正など、9つの議題が提案され、議員たちが活発な質疑を交わした。
議題の中で特に多くの質問が寄せられたのは、知多市の特殊勤務手当の改正である。これは特定の職務に従事する職員の手当を見直す内容で、総務部長の平岩資久氏が具体的な内容を説明した。平岩氏は、新たな手当の基準や適用範囲の明確化を通じて、特に危険度が高い勤務環境にいる職員を支援することを強調した。
一方、福祉文教委員会に付託された知多市母子家庭等医療費の条例改正や認知症施策推進条例の改正についても質問が相次いだ。福祉部長の松下広子氏は、これらの施策が地域の福祉向上に寄与することを説明し、具体的な支援内容について言及した。
加えて、令和3年度一般会計補正予算(第4号)についても議論が行われた。市長の宮島壽男氏は、500万3,000円の増額を含む補正予算を提案し、新型コロナウイルス関連支出の必要性を訴えた。特に、生活困窮者への自立支援金の拡充が中心となり、対象世帯の支援を強化する方針が示された。
また、地域交通事業に関しては、光ファイバー網を活用したバスロケーションシステムの導入を予定しており、企画部長の細川賢弘氏が具体的な導入路線と運用開始時期について説明した。これにより、公共交通機関の利用促進が期待されている。
最後に、知多北部広域連合議会議員の選挙においては、議長の勝崎泰生氏が選挙の結果を報告し、新たに選任された4名の議員に対して当選を告知した。これにより、次期議会が円滑に運営される体制が整った。