令和3年第6回知多市議会臨時会が開催された。
議長である勝崎泰生氏は、本会議の開会に際し、出席議員全員に感謝の意を表し、会議の成立を確認した。今回の臨時会では、議席の一部変更や議席の指定、会議録署名議員の指名、会期の決定、常任委員会委員の選任が議題となり、迅速に進行した。
特に注目されたのは、選挙で当選した山本金弥議員の議席の変更である。議席の指定については、全議員の同意をもって承認された。
さらに、この日は新たに就任した宮島壽男氏が市長としての初の挨拶を行った。彼は現状の課題を踏まえ、新型コロナウイルス対策や持続可能な社会の実現に向けた政策について説明した。宮島市長は、県内でのワクチン接種が進んでいることに感謝しながら、国の動向に注視しつつ、早期の接種体制を目指す意向を述べた。
次に市長は「誰一人取り残さない社会づくり」を提唱し、地域の多様な力を結集していくことの重要性を強調した。教育環境の整備についても言及し、次世代の育成に向けたICT環境の充実を語った。さらに、産業振興や交流拠点の整備に向けた取り組みを進めるとし、地域経済の活性化に繋げる意向を示した。
最後に、災害に備えた防災対策と市役所業務のデジタル化についても触れ、市民の利便性向上に努めていく考えを述べた。全体として、今後の知多市の方向性について具体的なビジョンを示す内容となっている。議会はその後、全ての議題を円滑に進行させ、会期は1日限りと決定された。臨時会は、最後に常任委員会の選任を行い、無事終了した。
宮島市長の政策に対する意気込みが見える一方で、今後の市議会での議論と協力が重要になる。知多市は今後、これらの方針をどのように実現していくのか、議会の動きに注目したい。