令和元年12月6日、知多市議会の第5回定例会が開会された。
この定例会では、18名の議員が出席し、会期は15日間に設定される。議長の竹内慎治氏が進行し、日程の提案を行った。
まず、日程の一つ目に「会議録署名議員の指名について」が挙げられ、石濵隼人議員および渡邉眞弓議員の2名が指名された。次いで、会期の決定が行われ、異議なく承認された。
その後、議案の報告が行われ、主要な議案として「知多市職員の給与に関する条例の一部改正」が提出された。この改正は、人事院勧告に基づき職員の給与引き上げを目指している。また、同様に職員の給与改定に準じて、議員報酬やパートタイム職員の報酬の引き上げも提案されており、合わせて他の関係条例の見直しも進められることとなった。
特に注目される議案として、「第6次知多市総合計画基本構想の策定等」が挙げられた。市長の宮島壽男氏はこの計画について「市制施行50周年を迎えるにあたって、新たなまちづくりをスタートさせるために策定した」と述べた。この計画は、10年間を見据えた将来像を描き、市民へのアンケート等を通じて市民意向を反映させる内容となっている。
また、健康部長の平岩資久氏は「知多市国民健康保険税条例の一部改正について」説明し、税率引き上げを通じて国民健康保険事業の安定運営を図ることを強調した。教育部長の加藤由裕氏も放課後児童健全育成事業に関する育成料の見直しを説明し、利用者の負担減を図る意向を示した。
議案の中には、「指定管理者の指定」や「市道路線の認定」といった具体的な提案も含まれており、地域の生活基盤に直結する内容が目白押しであった。議会は今後も地域に即した政策の実行を進めていく方針である。
最後に、市長専決処分に関する報告が行われ、特に安全運転への注意が呼びかけられた。
議長は「今後とも議会の協力を得て市民にとってより良い行政を目指す」と述べ、会議が散会した。