令和2年10月22日、宇部市議会臨時会が開催された。
議題には市長の退職に関する件と、一般会計補正予算が含まれ、重要な決定が行われた。特に、市長退職の件では久保田后子市長からの申し出が承認され、同日付で退職することが決定した。
この議長を務めた射場博義議長は、「市長の申し出に異議なし」と議会の承認を得た点を強調した。市長の退職は市政に大きな影響を与えることが予想され、今後の市政運営が注目される。
次に、議案第107号として令和2年度の宇部市一般会計補正予算が審議された。副市長の和田誠一郎氏が、11月に執行予定の市長選挙に要する経費を補正する理由を説明した。
補正額は5,996万円で、補正後の総額は893億7,153万3,000円となる。質疑応答の際、議員からは投票所数や設置状況に関する質問が寄せられた。特に、日本共産党の時田洋輔議員は、投票所の数について前回選挙同様に57か所を予定している点を確認した。
また、以前利用されていた大型店舗での投票所設置については、確保ができないため今回は見送りとなった。この結果に対し、時田議員は、投票の権利を行使しやすくすることが重要だと指摘した。
選挙公報の配布についても議論があり、新聞折り込みだけでなく、ポスティングや各種掲示媒体を通じて広報活動をする姿勢が示された。総務財務部長の正木弘氏は、若年層の投票参加を促進する方法について言及した。
結論として、議案第107号は全会一致で可決された。これにより、宇部市の財政運営はさらに具体的な方向へと進むことになる。