令和5年9月12日の山陽小野田市議会の定例会では、出席議員数21名で開会され、その後、会議録署名議員の指名や一般質問が行われた。その中で特に注目されたのは、前田議員による高齢者向けの緊急通報システム「安心相談ナースホン」の活用についてである。
前田議員は、9月9日が救急の日であったことを踏まえ、市民が安心・安全な生活を送るために、同システムの利活用が求められていると強調した。具体的には、緊急時の通報機能や日常の健康相談ができることが説明され、利用者が必要とする商品についても具体的な機能を示して、理解を得るよう努めている。
また、福祉部次長の尾山貴子氏は、協力員がいない場合には警備会社の警備員を利用することができるとも説明した。それに対する前田議員の「更なる周知が求められる」という意見にも共感を示した。
次に、岡山議員の質問では、指定避難場所の学校施設における安心安全な環境整備が重要であると述べ、避難所としての体育館やトイレの整備状況について具体的に確認していった。また、避難所におけるトイレの整備状況について、備蓄物資の内容や量に応じた対策についても詳しく言及した。
特に、トイレの重要性については、避難所が整備されていく中で、要配慮者にとってアクセスしやすい施設として設計されることが求められている。こうした市民の意見を踏まえ、今後どのような取り組みが行われるかが期待される。
最後に、道路の維持管理と草刈り作業についても言及され、県道や市道における除草作業が効率化される必要があり、市と県との連携を強化することが重要であるとの見解が示された。特に、草刈り作業の効率化は、国道、県道、市道全てにおいて求められる課題である。
この日は、こうした市民の生活に直結する多角的な課題が話し合われ、参加議員たちの積極的な意見交換が行われたことが印象的であった。特に、今後の防災や市民の生活支援に関する議論は、さらに深めていく必要があると言えよう。