山陽小野田市議会は令和5年度12月定例会(第4回)を開催し、重要な議案が可決された。特に、職員給与関連の議案には注目が集まった。
この定例会では、職員給与条例の改正が行われ、特に初任給の引き上げが提案され、さらに年収の大幅な増加が見込まれた。総務文教常任委員長の伊場勇氏は、「初任給は高卒で約1万2,000円、大卒で約1万1,000円上がり、全正規職員を平均すると年収が約9万8,000円増加する」と報告した。
他の議案も重要で、組織条例の改正案では大学との連携促進を目的として、これまで建設部にあった大学推進室の所管事務を企画部に移管することが決定された。伊場委員長は「まちづくりの視点から大学との連携事業や運営の推進を行っていく」と述べた。
また、山陽小野田市民活動センターの管理者にはアクティオ株式会社が選定された。市民活動の推進に資するため、報告された。山田伸幸議員は、運営に関与する専任職員が配置されるべきと質問し、委員長から「常勤の施設長や副施設長が配置される」との回答があった。
さらに、山陽小野田市きららガラス未来館の管理者には小野田ガラス株式会社が指定されたが、平均点53点という低評価が問題視され、山田議員から「競争原理を持たせるべき」との意見もあった。これに対し、伊場委員長は「公平公正に運営が行われることが重要である」と答弁した。
中でも、犯罪被害者支援に関する条例が可決され、吉永美子議員は賛成討論で「被害者を支援する流れが作られることを期待する」と強調した。
この会議は、山陽小野田市の今後の施策や市民の生活に影響を与える重要な議決を行った。市は議会の意思を受け、地域の発展に向けた取り組みを進めることになる。