令和5年第3回山陽小野田市議会が開催され、議事が進められた。
主な論点の一つに、山陽消防署埴生出張所の整備事業に関する請負契約がある。総務文教常任委員会の委員長、笹木慶之氏は、この契約は老朽化した出張所の建て替えを目的としており、特に消防力の充実が求められていると強調する。工期は約18ヶ月を予定しており、2025年3月31日までの完成を見込んでいる。
また、特別委員会による所管事務調査報告では、デジタル化推進に向けた取り組みが紹介された。伊場勇委員長は、やまぐちDX推進拠点Y-BASEを訪問し、多様なデジタル技術を市内で導入する重要性を述べた。特に、AIや5Gを活用した技術のデモ展示が行われ、地域課題の解決に向けた各市町との連携が求められる。今後、サテライト機能の拡充も必要との見解が示された。
さらに、令和4年度の各特別会計歳入歳出決算認定についても質疑が行われた。特に介護保険特別会計の認定においては、松尾数則委員長が歳入67億6301万円に対し、歳出63億8769万円の黒字決算を報告した。また福祉センター条例の改正も議題となり、新施設への移転に伴い、その機能に変更があることが地元住民にとって重要であるとされた。
議案第63号の水道事業給水条例改正も注目された。この議案では、料金の引き上げが提案され、山田伸幸議員から反対の意見が出ている。彼は市民の日常生活に影響が大きいとしており、特に物価高騰の折にこの引き上げは容認できないと述べた。
このような重要な議題を通じて、市の digitalization、消防力充実、福祉事業の改善が求められている。議会の各議士は市民の意見を受け止めた上で、今後の策定に向けた議論が引き続き重要であることを再確認した。