令和５年１２月１１日、山陽小野田市議会は第４回定例会を開催した。
この会議では、広報及び広聴特別委員会の選任や委員会提出議案についての審議が行われた。議長の髙松秀樹氏は、広報特別委員と広聴特別委員の選任についての決定を報告し、「異議なし」との声が上がる中手続きが進んだ。
続いて、委員会提出議案の説明が行われ、特別委員会の設置や委員定数の変更について説明した宮本政志市議は、政策提案特別委員会を設置する意義を述べた。特に、市議会基本条例に基づく政策提案の強化が目的であると強調した。
一般質問の中では、山陽小野田市民病院の経営改善についての質疑が注目を集めた。中岡英二議員が「令和５年度の経営改善をどのように進めていくのか」という質問に対し、病院事業管理者の矢賀健氏が公立病院の役割を強調し、民間病院との違いを述べた。彼は、特に不採算部門の医療提供が公立病院の使命であることを示し、その維持に努力が必要であると話した。
また、地域医療に必要な診療科を維持するための努力が求められる中、紹介患者の確保や救急搬送患者の受入れの重要性も指摘された。
さらに一般質問では、2025年度の入院患者数の目標が175人であることが述べられ、入院時の診療収入向上のためには、外来患者の入院へとつなげる施策を進める必要があると述べられた。矢賀氏は、広報活動や医療機関の訪問活動を通じて地域における医療の充実を図る方針を語った。このような施策により、医療の質を向上させつつ、持続可能な運営体制への移行を目指していることが伝えられた。
この議会は一般予算の補正も含め、今後の方針を確認した上で閉会する運びとなった。市民の福祉向上につながる施策や、地域の声を反映した活動の展開が期待されている。