令和4年3月10日、宇部市議会では施政方針演説が行われ、様々な議題が取り上げられた。
篠崎圭二市長は、宇部市の未来を見据えた施策を提案し、市民の生活向上に向けた取り組みを強調した。
特に「活力に満ちた強い産業のまち」については、新型コロナウイルスの影響を受けて、地元企業の支援やデジタル技術の推進が必要であると述べた。公明党の長谷川耕二議員は、産業振興計画に基づき、デジタル人材の育成や新産業の育成に対する取組を強化するべきと質問した。
長谷川議員はまた、「未来を拓くひとを育むまち」づくりにも触れ、子供たちの健やかな育成のための支援策強化が必要であると述べた。特に、教育環境の整備や、校内におけるいじめ、不登校対策が重要視された。
さらに、「魅力と賑わいのあるまち」については、地域資源を活用した文化活動の充実が求められているとの意見があった。市内プロスポーツチームとの連携強化や、地域イベントの活性化が期待されている。
健康で自分らしく暮らせるまちの実現には、男女共同参画社会の推進や地域での多様性を認め合う環境整備が重要であることも提起された。特に障害者や高齢者のニーズに応える施策の充実が求められた。
また、「安心・安全で快適に暮らせるまち」では、カーボンニュートラルに向けた取り組みや、防災・減災の取り組みが議論された。市民の生活を守る防災体制の強化も重要な課題である。
最後に、公共企業についての質問では、市の上下水道事業や交通事業に関する改善策が求められた。特に、運転士不足やインフラの老朽化と向き合うためには市民との協力が不可欠であると認識されている。
このように、宇部市議会では市長の施政方針に関する質疑が行われ、市民の幸福度向上を目指す様々な施策が提案されていることが確認された。また、各議員が抱える課題に対して積極的に意見を交わし、未来に向けた前向きな議論が展開されていた。