令和2年9月3日、宇部市議会は第3回定例会を開会した。市長の久保田后子氏が新型コロナウイルス感染症の影響について発言し、問題の深刻さを訴えた。
現在、宇部市内で確認された感染者は42人で、特に最近の8月において隣接する山陽小野田市でのクラスター発生が影響を及ぼしている。この状況を受けて、公共施設やイベントの利用制限が実施されている。
市議会では、議案第105号として教育委員会委員の選任について、久保田市長が提案を行い、山野あい子氏の継続選任を求めた。市長は山野氏の人格や教育に関する見識を評価し、適任と強調した。
続いて、諮問第3号についても質疑が行われ、候補者として岡野光子氏や山根寿美氏が推薦された。市議会はこれに関して異議なく答申すると決定した。
さらに、議案第64号から第104号までの41件について、市長から提案理由説明があった。特に、令和元年度の決算に関する報告がなされ、歳入680億9000万円、歳出661億2176万円という結果が示された。これにはコロナ禍対応のための補正予算が含まれており、情報通信技術の活用や地域経済活性化が求められている。
市長は新型コロナウイルス感染症に対する戦略を強化しており、公共施設の利用制限や業務に従事する職員への特例手当の導入など、積極的な対応を進めていく旨を述べた。次回の本会議は9月4日に予定されており、議案に対する質疑通告の締切も示された。
この定例会では、議員らが新型コロナウイルスの脅威を再認識し、今後の対応策について議論を続ける姿勢を強調する様子が伺えた。