令和5年12月8日に開催された宇部市議会の定例会で、主に市の保育士への給食提供、ヤングケアラー支援、国民健康保険料についての議論が交わされた。
まず、公立保育園の保育士への給食提供の廃止について、こども未来部長の谷山幸恵氏が説明を行った。新年度から給食を提供しなくなった理由は、感染症対策と、アレルギーに対応するための調理業務が増加したことにある。廃止の決定の経緯については、園長会での意見集約に基づくもので、保育士への詳細な通知の有無に関しては曖昧な部分が残っている。これに対し、五十嵐仁美議員は、保育士が園児と同じように給食を取ることの重要性を訴え、復活を強く要望した。
次に、ヤングケアラーの支援強化に関する報告が行われた。新村秀雄議員が、宇部市には一定数のヤングケアラーが存在していると指摘し、支援員の配置やネットワークづくりの進捗について質問した。現在の取り組みの中で、研修会の実施により、周囲の理解を深めるための努力が続けられている。
また、国民健康保険料の均等割についての議論も行われ、保育士からの負担を軽減するための方策が求められた。特に、子育て支援の観点から、繰り返しであるが子供に優しい施策の導入が急務であることが指摘された。