令和元年6月27日午前10時、宇部市議会は定例会を開会した。
本会議では、いくつかの重要な議案が審議された。中でも、議案第49号、宇部市非常勤職員の報酬及び費用弁償条例の中一部改正が注目された。本義案は、国会議員選挙等の執行経費基準の改正に伴い、投票管理者等の報酬を見直すものである。審査の結果、全会一致で可決されることが決まった。
岩村誠総務財政委員長は、その経緯を報告した。「票管理者の報酬増額の財源は、国や県であれば交付されるが、市の選挙の場合は市の独自財源から賄われる」と説明し、改正後、報酬は100から200円増額されることになる。参議院議員選挙においては、約2万8,000円の影響が見込まれ、市議会議員選挙では、約1万9,700円の増額となると述べた。
次に、議案第48号及び第50号も審議された。議案第48号は宇部市基金の設置、管理及び処分に関する条例中一部改正、議案第50号は宇部市営旅客自動車運送条例中一部改正である。両議案も全会一致で可決され、特に議案第50号は公共交通の運賃に対する消費税法及び地方税法の影響を受けている。
時田洋輔産業建設委員長は、運賃の改定について「こども50円バスは値上げの予定がない」とし、今後も市民の利便性を考慮した運営が必要と強調した。またプライス増収は市の財政にどのように影響するかが議論された。
他にも、上下水道事業と市役所周辺にぎわい創出に向けた特別委員会が設置されることが決まり、市民サービスの向上に期待が寄せられている。議会はこれらの提案に基づき、さらなる地域活性化を図ることを目指している。
最後に、全ての議案が無事可決された後、議長の射場博義氏が閉会を宣言し、会議は午前10時15分に終了した。