令和元年12月9日に行われた宇部市議会では、重要な議題や施策について議論がなされた。特に目を引いたのは、地域医療の再編の一環として進められている下水道事業計画の見直しや、ときわ公園サポーター登録制度、さらには新たに設立されたうべ未来エネルギー株式会社に関する内容である。
下水道事業計画の見直しについては、令和8年度末に汚水処理人口の普及率が95%以上を目標にしており、経済性や整備時期を考慮した新たな整備区域が検討されている。上下水道事業管理者の和田誠一郎氏は、地域住民に直接影響するため、説明会を通じて意見を聴取し、住民の懸念に寄り添う姿勢が必要であると強調した。
また、ときわ公園サポーター登録制度に関しては、宇部市が地域住民の多くの協力を受けることで、魅力ある公園にすることを目的としている。庄賀美和子部長は、サポーター制度の参加者数やその寄付内容について具体的な数字を挙げ感謝の意を表した。しかし、先日送付した文書が「登録を強要する表現があった」としてお詫びをする事態が発生。市長の久保田后子氏は、その事務連絡が引き起こした混乱を反省し、今後の改善策について意欲を示した。
最後に、うべ未来エネルギー株式会社が、地域の資源を活かした再生可能エネルギーの導入による電力の地産地消という主題の下で活動を始めることが確認された。安平幸治総合戦略局長は、地域のエネルギーを地域のものとし、持続可能なまちづくりに寄与する方針を説明した。
議論は多岐にわたったが、いずれの案件も地域住民の暮らしや環境に密接に関わるものであり、今後の動きに注目する必要がある。市は市民の意見を反映した、より良い地域づくりを目指す姿勢を貫いていくことが求められている。