令和4年12月2日、宇部市議会第三回定例会が開かれた。今回の会議では、主に議案の提案理由や意義について市長と副市長が説明を行った。
市長の篠崎圭二氏は、令和4年度宇部市一般会計補正予算(第9回)の概要を説明した。オミクロン株対策のワクチン接種や災害復旧に要する経費を補正することが中心となっている。歳出は実施見込額に応じた公共事業費、職員給与の調整などを行い、合計で10億7,045万3,000円が計上される。市長はこの補正により、総予算は749億2,673万7,000円になると述べた。
さらに、議案第91号から第99号までは、特別会計及び企業会計に関連する補正予算が提案された。これは公共サービスの安定的な運営に寄与すると考えられている。また、議案第100号から第119号までの条例に関する議案も提案された。個人情報保護法の改正や地域産業活性化を目的とした新たな条例の制定などが含まれ、これにより宇部市の施策が強化される見込みである。
議会では、各議案に関する質疑も行われ、議員からの意見が集約された。特に、公共施設における経費の見直しや、災害対策についての具体策を求める声が上がった。議会は19日間の会期中にこれらの議案を審議し、最終決定を下す予定である。
今回の定例会は、市民にとって必要な施策を進めるための重要な機会となることが期待される。市長はさらなる透明性を持った議会運営を心がけ、議員との対話を重視する方針を強調した。