令和元年10月3日、宇部市議会は定例の会議を開いた。この日は、29件の議案について討議・採決が行われ、相次いで可決される結果となった。
議案第77号から第79号及び第87号に関する文教民生委員会の報告では、宇部市印鑑に関する条例改正や災害弔慰金の支給についてが議論された。文教民生委員会の黒川康弘委員長は、「藤山小学校屋内運動場改築工事に関する議案は老朽化した施設の安全性確保を目的としており、全会一致で可決された。」と報告した。
また、議案第71号から第76号までは総務財政委員会からの報告があり、特に会計年度任用職員の新設に伴う条例案等が重要なテーマとして取り上げられた。社会福利に関連する助成金の運用についても議論され、議員からは現行制度に対する見直しを求める声も上がった。
今次の議会では、議案第53号から第70号にかけての予算関連議案も審議され、特に平成30年度の決算認定においては、市民生活に寄与する施策の検討が求められた。笠井泰孝委員長は、「経常収支比率の増加は経費が増していることを示している。これに対して、今後の収支の改善が必要である。」と指摘した。
さらに、議会最後に提案された意見書案第1号は、地方議会議員の厚生年金加入を求めるもので、山下節子氏から提案され、賛成多数で可決された。この議案は、地域代表としての活動の安定化に寄与するものであると評価されている。
本日の議会は、出席議員全28名が参加し、全ての議案が積極的に議論された。射場博義議長は、「議員一同が株を持ち、市民の期待に応える活動を続けていけるよう努めたい。」との考えを述べ、会議を締めくくった。今後も市民生活の安定を図るための施策について慎重に検討していく姿勢が求められている。