令和3年12月17日、宇部市議会は第4回定例会を開催した。
議会では、会議録署名議員の指名や発言の取り消しの案件が取り上げられた。特に、議案第94号と第123号に関する審議が重要な焦点となった。
議案第94号は、令和3年度宇部市一般会計補正予算(第9回)について議論され、岩村誠予算決算委員長がその審査結果を報告した。具体的には、新型コロナウイルスワクチン接種や豪雨による災害復旧費等を含む補正予算が提案された。岩村氏は、「賛成多数で可決すべきものと決定した」と述べた。
歳出項目には、新型コロナワクチン接種に必要な経費や、障害福祉サービスに対する負担金が含まれ、歳入については特別交付税を財源とすることが強調された。特に男女共同参画推進事業費に関して寄附者の意向が説明され、市が無償配布している生理用品の購入に充てられることが了承された。
また、教育関連の施設整備や光熱水費の増額補正も検討された。これに対し、教育部長は「コロナ対策による電気料の増加が背景にある」と説明した。
次に、議案第123号は子育て世帯への臨時特別給付金に関するもので、篠崎圭二市長が提案理由を説明した。加算される給付金が子育て世帯にとって重要な支援であるとの認識が示された。また、この議案は合計で11億6330万円の補正が計上され、予算総額は771億9028万8000円となる。
議会では質疑が行われ、議員からは十分な議論が求められた。しかし、質疑の時間は設けられず、結局全員起立によって原案通り可決される運びとなった。
全体として、今回はコロナ禍に対する予算措置が中心となる重要な内容が議論され、自治体の迅速な対応が求められる状況である。議会は午後2時15分に散会した。