令和3年6月11日に宇部市議会で開催された会議で、新型コロナウイルス感染症への対応と地域課題についての議論がなされた。
今後のワクチン接種の進捗について、健康福祉部長の佐々木里佳氏は、接種を希望する高齢者に対して7月末までに2回の接種を完了させる目標を示した。その進捗状況は順調であるが、残り1万2,900人に対しては、直接確認を行うなど市民が適切に接種できる環境整備が求められるとしている。
また、医療・介護・学校現場での定期的なPCR検査の実施についても言及があり、多様な視点から感染拡大防止策が強調された。市内全体の健康を守るためのスクリーニングが今後さらに強化されることが期待される。
さらに、時間外勤務の状況について、市の医療対策室では、正規の職員に加えて、新たに会計年度任用職員を加えた体制強化が図られ、前向きな人員配置が行われていることも報告された。
続いて、災害備蓄品の活用について触れられた。地域内で備蓄されている生理用品を、経済的な理由で手に入れることができない女性へと配布する支援としての活用が期待されている。また、災害対策が単なる備蓄にとどまることなく、地域の人権問題とも関連づけて取り組む姿勢が求められた。
さらに、冬の風物詩であるTOKIWAファンタジアについて、入場者数が減少した理由を分析しつつ、来年度の改善条件を検討する意欲が示された。