令和3年9月28日、宇部市は第3回定例会を開催した。
会議では、出席議員28名の下、多数の議案が審議され、可決された。主要な議案として、産業建設委員会から報告された5件、および総務財政委員会からの4件が挙げられる。全ての議案が全会一致で可決され、議会の円滑な運営が確認された。
まず、議案第81号の宇部市事業所設置奨励条例の改正に関して、田中 文代産業建設委員長が質疑で、民間から民間への売買を奨励金の対象とする際の要件について説明した。 その中で、「個人事業者として3年以上の実績がある者も想定している」との回答があり、議論は建設的な方向へ進んだ。
次に、議案第82号、宇部市営旅客自動車運送条例の改正は、乗車券にICカード式乗車券を導入することにより交通の利便性が向上することが期待される。質疑の中で、システム選定のポイントが述べられ、「他の事業者に比べてコストがかからず、長期間利用できる点が評価された」と説明され、参加議員の理解を得た。
また、議案第76号の宇部市防災基本条例の改正について、芥川 貴久爾総務財政委員長が、「安全な地域づくりを目指す施策が次々に進められている」とし、各委員の支持を受けた。この条例を通じて、市民の安全意識が高まることが期待されている。
最後に、定例会の重要課題の一つ、令和3年度宇部市一般会計補正予算（第7回）について、篠﨑 圭二市長が新型コロナウイルス感染症への対応経費を追加する必要性を述べ、3,800万円の増額を提案した。この追加は、市独自の支援策として特に飲食店に対するものであり、地域経済を支えるために重要な施策とされる。
蓄積された情報を基に、議会は次に進むべき方策を模索する。この過程で、議会の透明性と市民への説明責任を果たすため、今後も議論を継続する意向が示された。これらの議案が可決されたことにより、宇部市のさらなる発展が期待される。