令和5年9月25日、宇部市議会の定例会が開かれた。
この日は多くの議案が審議され、特に議案第76号、77号、80号の3件が重要な内容であった。
議案第76号では、宇部市楠総合センター条例の改正が提案された。これはセンターの管理手法の変更や、北部総合支所の移転に伴う整備が目的である。南部総合支所への移転により、行政機能も加わる。
鴻池 博之文教民生委員長は、「全会一致で可決すべきと決定した」と報告した。
次に、議案第80号の恩田スポーツパーク施設整備工事の契約締結が議題となった。本工事には3億3,800万円の予算が組まれており、人工芝の張り替えやスコアボードの改修が含まれる。鴻池委員長によれば、これにより使用料が年間約500万円削減できると想定されている。
これらの改修工事は、球場の利用をより安全にし、市民が利用しやすい環境を整えるためのもので、多目的使用も可能であるとのことだ。
さらに、議案第78号、79号においては、空家対策や手数料徴収条例の改正が提案された。早野 敦産業建設委員長は、「いずれも全会一致で可決すべき」と述べた。特に空き家対策は、市民の安全を確保するために、地域住民に危害を及ぼす可能性の高い空き家に対して応急処置が行えるようにするものである。
また、議案第74号においては、地域経済牽引事業の固定資産税の免除に関する条例が提案され、賛成多数で可決された。この条例により、地域の企業を誘致し、経済基盤の強化が期待される。
最後に、議案第86号は宇部市議会議員の請負状況の公表に関する条例だ。これは市民への情報開示を進めるもので、全員一致で可決された。議会は市役所周辺のにぎわい創出についても検討する特別委員会を設置し、地域活性化に向けた取り組みを強化する方針である。
このように、議会は地域の発展に向けた多様な施策を検討し、議決している。今後も市民の生活環境向上を目指す取り組みが期待される。