令和2年9月8日、宇部市議会において令和2年9月定例会(第3回)が開催された。そこで、田中文代議員は公共交通事業についての一般質問を行った。彼は、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)の導入による交通利便性の向上を訴えており、安平幸治総合戦略局長は、本市でも市民にとって利便性の高いまちづくりを目指すと明言した。
また、新しい生活様式の必要性が指摘され、特に公共交通の利用促進が急務であるとされた。田中議員は、宇部市地域公共交通網形成計画と再編実施計画の進捗状況を質し、安平局長は、数値的には達成している項目もあるものの、未達成の問題については新型コロナウイルスの影響が大きいと分析した。
さらに、鴻池博之議員は認知症高齢者の見守り事業に関する質問を行い、地域での連携強化とGPS機器の導入について議論が交わされた。市が行っている「見守り愛ネット事業」への登録者数は114人であるが、認知症高齢者数に対し非常に少ないとされ、登録者を増やすための対策が求められた。今後は、新たなツールの導入も検討される予定である。