令和4年3月、宇部市議会定例会が開会し、議案が多く上程された。市長の施政方針演説では、令和4年度の施策について特に新型コロナウイルス感染症対策が強調された。影響を受ける市民に対して、感染拡大防止策や、ワクチン接種の促進が図られ、特に3回目の接種については迅速に進める意向が示された。
市長の篠崎圭二氏は、現在も続く感染の波が市民生活に与える影響を懸念し、市民の命を守るために尽力している医療従事者に感謝の意を示した。さらに、感染状況を見極めつつ、適切な対策を続ける必要性が強調される。
施政方針演説では、来年度の予算規模が676億7000万円と提示されたが、これは地域経済の支援や希望溢れる未来を開くための必要性かつ有効性の高い事業の構築を目指したものである。
また、令和4年度は第五次宇部市総合計画の実施という重要な年であり、基本目標として、活力のある強い産業のまち、子ども未来応援、賑わいあるまち、安全で快適なまちづくりが掲げられた。特に産業育成を重視し、新たな成長産業の創出が期待されている。経済を支えるため、地域資源の活用やデジタル技術の導入が進められる。
子どもたちの支援でも、医療費助成制度の充実と経済的支援が行われ、早期に社会に貢献する人材の育成が目指されている。子どもたちが自分の将来を描けるよう、教育・育成支援に力を入れる意向が伝えられた。
さらに、市長は「地域の賑わい創出プロジェクト」を推進する方針を明示し、中心市街地の活性化のための具体的な計画も語られた。 旧山口井筒屋宇部店跡地における新たな活用法が検討されており、周辺地域に人を呼び込む試みがなされる見込みである。
また、地域の防災力向上にも力を入れ、市民が安心して暮らせる環境を構築する施策も詳細に語られた。これにより、災害時の迅速な対応が図られると期待されている。希望アルサイザー化と持続可能な発展に向けた取り組みも重要視されており、環境問題に対する対策も併せて推進される。
市長の施政方針は、多様なニーズに応じた施策と共創による街づくりが重視されるものであり、これからの宇部市の進むべき道を示す内容となっている。