令和2年4月28日、宇部市議会臨時会が開催された。議題は、令和2年度宇部市一般会計補正予算に関する議案で、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた施策が話題となった。
この補正予算案では、特別定額給付金が含まれる。宇部市では、すべての市民を対象に1人当たり10万円の給付を行う。その制度は迅速に実施される見込みだが、過去の給付金制度の実施と比較し、申請漏れや困難な状況を避けるための対策が求められている。特にDV被害者に対しては、配偶者からの暴力を理由に避難している方への配慮が重要とされ、申請方法について周知の徹底が必要である。
久保田 后子市長は、これに関して「新型コロナウイルスの影響により、配慮が必要な方々への支援をしっかりと行う」と発言。ソーシャルディスタンスの維持と感染防止の観点から、議会では情報提供を行うことや、広報活動を強化することも検討された。
特別定額給付金に加えて、小売・飲食店等持続化支援金も計上されている。こちらの支援のため、特に前年同月比で売上が2割以上減少した事業者を対象に支援金が出されることになった。また、この施策の周知にあたっては、商工会議所など各種団体と連携していく方針が示されている。
都市計画税賦課徴収条例や介護保険条例の改正等についても報告され、いずれも円滑な運用を目的にしていると付け加えられた。議案は全て可決され、次の討議に進むことが決まった。今後も新型コロナウイルスの影響に伴う施策の展開が期待されている。