令和3年3月12日、宇部市議会定例会が開催され、様々な議案が審議された。
中でも、特に注目されたのが市長の施政方針演説である。
施政方針においては、宇部市が求める地域社会の変革について言及し、若者のキャリア教育推進がこの地域の重要なテーマであると強調した。
今年度は、中学生を対象に地元企業の魅力を体験できるイベントを開催し、地域活性化と教育の質向上を目指すとのことだ。
無所属の氏原秀城議員はこのキャリア教育に関して質問を行い、宇部市ものづくりマイスター認定制度の存在と教育機関での具体的な活用状況を問う場面が見受けられた。
「宇部市ものづくりマイスターの制度は、地域の技術者育成と後継者の育成を狙いとした重要な取り組みです。」と冨田尚彦商工水産部長が答弁し、
最後に、認定者の職種についても言及し、技能承継の重要性を説いた。
また、山口宇部ふれあい公園への大型遊具設置に関する議論も展開された。
市長の篠﨑圭二氏は、その設置目的について、空港を隣接するこの公園が著名な憩いの場になりえるとの見解を示した。
さらに、宇部市の子育て世代からの要望に応える形で、遊具設置を進める方針を述べた。
その一方で、安全確保のための課題も指摘され、そのための現地調査や関係機関との協議を進める必要があるとの考えを示していた。
また、通学路の安全対策についても議論がなされ、教育長の野口政吾氏が、「今年も交通安全プログラムを通じて通学路の危険箇所改善に取り組んでおります。」と発言した点は、子供たちの安全を重視する姿勢が表れている。
さらに、議案第46号、宇部市副市長の選任についても審議された。
和田誠一郎氏の後任には藤崎昌治氏が指名され、その豊富な行政経験が強調された。
「藤崎氏は市政に関して優れた識見を持っており、適任と考えております。」と篠崎市長が述べ、議会が同意する形で決定した。
これらの議論と決定は、地域が抱える多くの課題に対して向き合う姿勢が強調され、今後の宇部市の発展に期待がかかることとなった。