令和2年3月25日、宇部市議会は第1回定例会を開催した。
議題には消防団条例や職員給与に関する条例改正、各種予算案が含まれており、多数の議案が可決された。
特に、議案第46号の宇部市行政財産使用料徴収条例中一部改正においては、通勤のために職員が使用する行政財産に対し新たに使用料を徴収することが決定された。
この背景には、これまで民間駐車場を利用する職員が多かったことから職員間の公平性が欠けているとの指摘が存在した。総務財政委員会の岩村誠委員長は、今回の改正により「行政財産を適正に利用するための公平性が保たれる」と強調した。
また、議案第35号の放課後児童健全育成事業の条例改正案では、支援員資格研修に関する経過措置が延長されることが可決された。文教民生委員会の黒川康弘委員長は、事業の質を担保するための研修を強調し、一部議員からは「保育の質を低下させる恐れがある」という意見もあったが、最終的には賛成多数で可決された。
加えて、令和2年度の一般会計予算案も審議され、今回は新型コロナウイルス感染拡大を受け、特別な経済対策が必要とされる声が広がった。予算決算委員会の笠井泰孝委員長は、当初の経済対策の重要性を訴え、「より一層の対策を講じて、市民生活を守るべき時」と述べた。
議案の採決においては、全案件が賛成多数で可決されるなど、市としての必要な施策が進められる姿勢が見受けられた。
今後の施策において、市民への誠実な説明と透明性の確保が求められることだろう。