令和3年6月9日に宇部市議会での定例会が開催され、市長や各部長が新型コロナワクチン接種に関する取組や、教育、雇用課題について発言した。ワクチン接種は高齢者を中心に進展しており、市は目標接種率70%以上を達成すべく告知を行い、早期の接種完了を目指す。市としては、余剰ワクチンの活用にも注力しており、無駄をなくすために院内協力体制を整えている。
現在、接種対象者は16歳以上64歳以下へと広がる。6月中下旬には接種券を発送し、スムーズな予約体制を確保するために様々な工夫を凝らしている。加えて、障害者や高齢者を含む特別な支援が必要な方々への合理的配慮を行うことで、全ての市民が安心してワクチンを接種できる環境を整備している。
また、日本語指導が必要な児童生徒の支援についても報告があり、本市においては小学生9名と中学生3名が在籍しており、必要な対応を行っている。加えて教育現場では、多様な文化や習慣に配慮し、宗教上の理由からの特別な配慮も行われている。今後は、地域全体で支え合う環境づくりが必要とされ、全校員が共生の理念を持つことが求められている。
このような施策は、少子化が進む中で外国人労働者の受け入れや、異国文化を理解するための重要な一歩であり、宇部市が未来への準備を進めていることが伺えた。特に観光振興においては、ときわ公園の活用が期待され、新たなビジネスの創出を目指したプロジェクトが進行中である。