令和4年9月12日に行われた宇部市議会(第3回定例会)では、経済的影響を受けた農業・漁業支援策に関する議案が提案され、また市長等の給与改正についても議論が交わされた。
議会では、議案第67号の令和4年度宇部市一般会計補正予算が中心議題として取り上げられ、農業者や漁業者への支援策が具体的に説明された。特に、肥料や飼料の高騰対策のために新たに設けられた補助制度について、詳細な内容が報告された。産業経済部長の濱田修二氏は、あらゆる要因により農業経営が厳しくなっている中で、迅速かつ効果的に支援する必要があると強調した。
具体的には、肥料高騰対策としての補助金は肥料価格の4分の1を助成し、飼料高騰に対する補助も同様に行われるという。これにより、経営負担の軽減が図られる。濱田部長は、「市としても従来の県事業と連携して支援を行う」と述べている。支援施策の周知についても、農協や漁協を通じてしっかりと行うとされた。
また、議案第87号についての説明では、市長の篠崎圭二氏が不適正な事務処理に伴い自らの給与を減額する旨を示し、議会からの厳しい視線が示された。市長は、一部不適正な事務処理により、市民に混乱をもたらしたと謝罪し、責任を取る必要があることを強調した。