令和3年12月3日に宇部市議会の定例会が開催された。
議会では、固定資産評価審査委員会委員の選任や、複数の補正予算案が審議された。
議題の中でも、宇部市固定資産評価審査委員会委員の選任が主な焦点となった。市長の篠崎圭二氏は、後任として岡田千秋氏、縄田竜司氏の再選任、新たに柴田一成氏、中原智也氏、長畑宏氏、西村暢夫氏の4名を委員に提案した。市長はこれらの候補者を評価し、「人格高潔で、固定資産の評価に関し御識見を持っておられる方々であるため、同委員として最適任と考えております」と述べた。
続いて、議案第94号に関する補正予算についてが議題に上がった。この補正予算には、ワクチン接種にかかる費用や災害復旧費が含まれており、総額は76億2,698万円に達する見込みである。
副市長の藤崎昌治氏による提案理由においても、幅広い範囲の事業を支えるために必要だと強調し、議会の理解を求めた。特に、新型コロナウイルスの影響を受けた市民に向けた支援が重要視されている。
また、新庁舎の建設にかかる請負契約の変更も話題に。新型コロナウイルス感染症の対策として、工事費用が増額される必要があることが指摘された。議会の終盤では、様々な物品購入や市民関連施設の管理者指定など、多岐にわたる議案が上程された。
全体として、この日誕生した議案は、行政の透明性向上や市民サービスの充実を図る目的で策定されている。市長は「議会を通じて市民に安心していただけるよう、しっかりとした施策を進めて参ります」と力強く発言した。
議会は午前10時に開会し、午前10時16分に散会している。