令和3年3月定例会が2月26日に開かれ、市長篠崎圭二氏が令和3年度の施政方針演説を行った。
市長は、新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい状況が続く中、市民の健康と安全を守るための施策を推進する必要性を強調した。特に、感染拡大防止に向けて新しい生活様式の重要性を訴え、協力をお願いした。
市長は、施政方針として「共存同栄・次代創造予算」を掲げ、約732億6,000万円の一般会計予算を編成したと報告。これは前年度比で約40億5,000万円の増加である。しかし、コロナ禍による財政面の厳しさも認識しており、全事業の見直しを行い、実効性の高い事業を構築する方針を示した。
また、今回の予算では、飲食業や地場産業の支援に重点を置くとして、「うべわくわく市場」のオープンやプレミアム付商品券の発行を通じて、地域経済を活性化する考えも述べられた。市民が安心して生活できる環境を整えることも重要な課題であるとし、感染症対策に力を入れることを約束した。
さらに、人口減少問題への対応が急務であるとし、少子化対策の強化や移住促進施策を通じて、地域に活力を取り戻す取り組みを進める意向を示した。地域企業との連携や新たな産業育成にも期待を寄せている。
市長の施政方針演説の後、本定例会では議案が上程され、出席議員からの質疑も行われる予定である。今回の定例会は、会期を29日間と定められ、今後の対応策を議論する重要な機会となる。詳細な施策や予算案については随時、この場で報告されることになるであろう。