令和3年9月3日、宇部市議会は定例会を開会した。そこで新型コロナウイルス関連の議題や予算案など重要な案件が審議された。
篠﨑圭二市長が冒頭、新型コロナウイルス感染状況に関する報告を行った。現在、本市では第5波による感染が広がっており、663名の新規感染者が確認されているという。
特に家庭内での感染の増加が懸念されており、教育関連での感染拡大も懸念されている。市長は各家庭への感染対策の徹底を求めた。また、職員の感染が続いたことを受けて、感染防止策の強化を指示した。
続いて、議案第89号「宇部市公平委員会委員の選任」について、篠﨑市長が提案理由を述べ、武永敏博氏の再任が求められた。市議会は市長の意向に従い、同意した。また、議案第90号「宇部市教育委員会委員の選任」でも、川﨑裕美氏の再任について審議が行われ、こちらも同意された。
人権擁護委員の推薦についても市長が発言した。坂本早苗氏ら4名の委員の後任候補として新たに3名が挙げられた。人権問題が重要視される中、より良い人権擁護の体制が求められる。
令和2年度一般会計決算認定関連の議案も上程され、歳入は875億8,087万7,000円、歳出は853億5,494万8,000円で剰余金が約22億円となる見込みと説明があった。市長は新型コロナウイルス対応にかかる経費を盛り込んでいることも強調した。市場運営や介護事業に関する予算の認定も行われる中、様々な会計による調整が進んでいることが明らかになった。
最後に、篠﨑市長はワクチン接種状況についても言及。接種率は65歳以上で87.5%、全体では63.5%に達していると報告した。市民からのワクチンへの関心も高まっており、接種体制は今後も見直される見込みである。来月には集団接種が再開される予定で、市はより効果的な接種体制を整えるべく努力している。
このような背景を踏まえ、議会では新たな議案の審議が進められ、地域の安全と市民目線の政策が継続されていくことが期待される。