令和5年12月11日、宇部市議会は定例会を開催し、アートや事業承継についての重要な議題が取り上げられた。一部議員から、彫刻の街として知られる宇部市の取り組みが評価される一方で、観光資源としての活用が十分ではないとの指摘があった。特に、地元市民がアートに触れる機会や理解度の向上を促す必要性が強調された。市長は、過去の取り組みを深化させ、アートが市民生活に浸透することの重要性を強調した。
続いて、来年開催される第30回UBEビエンナーレについての意義や目標も述べられた。在邸組織による選考並びに市民の巻き込みを図りながら、観光客の誘致や地域振興に寄与することが求められている。特に、ビエンナーレの理念を取り入れた観光戦略が、都市の認知度向上を図る一つの方策となる。これに加えて、運営体制や市と民間の役割分担の見直しが必要との声も聞かれた。
また、生活保護費の横領事件が発覚し、市民からの信頼を維持するためには職員自らもコンプライアンスのあり方の見直しが求められる。具体的には、現金預かりをやめ、今後は口座振込の普及を図る予定であると報告された。これは、業務の透明性向上と不正の防止を狙いとしたものである。今後、全職員へのコンプライアンス研修も実施され、職員の意識向上が図られる予定だ。
このような取り組みが進められる中、議会は、市民参加型のイベントや体験を通じて、アートや地域振興の重要性を再確認したところである。特に、彫刻やアートに親しむ機会を増やすことは、地域におけるシビックプライドの育成や、将来的な観光資源の発展につながる可能性を秘めている。議員からの意見も募り、より多くの市民にアートの魅力を伝える取り組みが期待される。