令和3年5月13日、宇部市臨時議会が開会し、議長射場博義氏の辞職が認められた。この辞職により、議長選挙が即時に行われ、河崎運氏が新議長に選出された。議長選挙後、河崎議長は「市政運営において執行部と協力し、開かれた議会を目指す」と述べた。
本会議では、会期が5月17日までの5日間と決定され、さらに議案第50号、宇部市固定資産評価員の選任についての同意が求められた。この議案は、前任の吉松剛氏の辞任に伴い、資産税課の島田伸弘課長を選任する内容であり、全会一致で承認された。市長の篠崎圭二氏は、選任理由を「固定資産税賦課事務を所管する課長を継続任命することが最適」と説明し、議員からの異議はなかった。
さらに、報告第2号から第4号までの専決処分の承認も行われた。報告第2号では、令和3年度宇部市一般会計補正予算に関する内容が説明され、新型コロナウイルス感染症による影響から低所得の独り親家庭に対する生活支援給付金を支給するため、1億2,595万1,000円の補正が提案された。これに関し、日本共産党の時田洋輔議員は緊急採決について異議を唱え、議会の審議権の重要性を強調した。
また、報告第3号と第4号では、それぞれ税賦課徴収条例の改正が示され、いずれも迅速な対応が求められている。市長は、地方税法の改正に基づく必要な条例整備を行ったと説明し、当日に承認が得られた。
議会運営において、河崎新議長は議員間の協力を強調し、執行部との連携を深める意向を示した。今後の市政に対する期待とともに、議会の透明性が求められる中での新体制がスタートした。