令和5年12月12日に開催された宇部市議会において、休日・夜間救急診療所についての質疑が行われた。この中で、重要な医療体制についての課題が浮き彫りになった。
宇部市休日・夜間救急診療所の役割は重要で、現在、平日は小児科を、日曜や祝日は内科及び外科を開設している。しかし、職員の高齢化や若手医師不足が進行し、対応する人材が不足している現状も報告された。
特に、令和5年11月現在、接種状況は12歳以上で22.2%と依然として低い。市は、夜間急病時に備え、専門の相談窓口を設け、受診方法の周知に取り組んでいる。市民が、受診の判断をしやすくするために、♯7119などの相談電話を地道に広めている点が評価される。
また、同日の議会では、TOKIWAファンタジアについても議論が交わされた。令和4年度には59作品の出展があり、イベントの魅力を少しずつ高めているが、リピーター率が低く、参加者の減少が懸念されている。このことは、市民参加型のイベントとして、より多くの人々が参加しやすい仕組みの再構築が必要であることを示唆している。
市長は、観光資源としての動物園の役割を認識し、地域のプロジェクトやイベントに市民が広く参加しやすい環境を作る重要性についても言及した。特に、アートやイルミネーションへの参加形式の再考が提案され、未来に向けた新たな取り組みが期待される。
さらに、学校給食に関する質疑もあった。有機農産物の使用や、学校給食に関連する食品添加物の状況、食材の安全性についての情報も求められた。給食における食材選びは、子どもたちの健康に直結するため、より質の高い食材を子どもたちに提供する努力が必要であるとの声が上がった。
新型コロナウイルスの影響を受け、様々な分野において見直しや改善が求められている。このような議論を通じて、宇部市がどのように市民の健康や安全を守り、地域の魅力を高めていくのか、その動向に目が離せない。