令和3年3月11日に開催された宇部市議会定例会では、新型コロナウイルス感染症への対応や市制施行100周年記念事業について議論が行われた。市長の篠崎圭二市長は、コロナ禍における学校の対応について説明し、特に教育現場での感染症対策を強調した。授業では、密を避けるための工夫がされ、例年行われる文化祭も実施されることができたという。これにより、児童や生徒にとって大切な行事が確保されたことが注目される。また、修学旅行についても、小学校では県内に行き先を変更して実施され、中学校では一部中止もあったが、努力がみられた。
市制施行100周年に関しては、記念事業が様々に計画されており、美術やスポーツイベントが予定されている。特に、プロ野球オープン戦や将棋の竜王戦の招致が進められており、市民の期待が高まっている。これにより市民が参加できるイベントが展開され、地域の活性化が図られる。さらに、宇宙関連のプロジェクトも行われ、学校の児童生徒が自身の夢を書いたカードを宇宙に飛ばし、地元の花の種と共に宇宙ステーションでの体験が予定されている。
また、グリーンスローモビリティについても言及され、運行状況が新たな交通手段としての可能性を示した。山口県内でも注目されるこの取り組みは、地域の高齢者や観光客に利用され、今後の活用促進が期待されている。これらの施策はいずれも地域の特性を生かした取り組みであり、今後の市の発展に寄与することが期待されている。
最後に、地方卸売市場について、過去の歴史からその運営がどう変遷してきたかが解説された。現在は委託先として宇部魚市場が指定管理を行っており、将来的な運営や施設の改善も必要視されている。市場設備の老朽化の問題が提起されており、これからの段階的な整備が求められる。地域の資源を活用しつつ、現代のニーズに応える市場づくりが重要視され、持続可能な体制が期待される。